なかにはエレベータは無い。
したがって、人力であがるしかない。
運動不足の自分には ちと きつかった。
もう少しという所に大きな部屋があり、
いすと机がでんと置いてある。
すかさず、座ろうとするが、先客があり、
それもなんかしらんが、難しい顔して。
本を読んでらっしゃる?
対面が空いていたので、おずおずとすわる。
汗をふきながら休んでいると、なんか話しかけてきた。
なんかいの?
いちゃもんでもつけられると、困るワイ。
と心で思っても、顔はにっこり。
何のことは無い「イマナンジデスカ?」
ほっとして、時計を見せてやった。
なかやすみした後、
屋上(というか、一番上の展望場)に上がる
すこし霞んでいたが、
確かに 道が放射線状に広がっている。
この下を ナポレオンが 馬に乗り
凱旋したのか と 思いながら
遠くを見つめる。
何かのテレビ番組で
紙飛行機 を折って、
飛ばしていたが、ほんとしたくなる感じがよくわかる。
かぜにのって
どこまでいくのだろうか
自分の気持ちを乗せて 放つ!
想像しながら、
うれしく なってしまう
そんな巴里の午後。